歩行特化型デイサービス

歩行特化型デイサービス

大阪市介護保険事業計画から読み取る、地域で求められていること②

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約6分

皆様、こんにちは!

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石黒
11月よりデイサービスアルモの理学療法士として働くことになった石黒です!

今回は大阪市が打ち出している、「大阪市高齢者保険福祉計画・介護保険事業計画2021年度~2023年度」(以下、「福祉介護事業計画」)から、

現在行政がどのような課題に直面し、どのような方針で地域医療・福祉分野について進めているのを紐解いていきたいと思います。

今回は前回の続きとなっています。

前回の内容(大阪市の高齢者の実態把握)はこちらから!

この記事では、特に

  • 重点的な課題と取り組み内容
  • 行政が目指すより具体的な個別の施策

を発信していきます。

この記事でわかること
  • 大阪市の重点的な課題と取り組みを把握できる
  • 地域包括ケアシステムを推進する取り組みが理解できる
  • デイサービスに求められていることがわかる

参考資料:「大阪市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画2021年度〜2023年度」

何が求められる?

それではスタート!

重点的な課題と取り組み

まずは行政の取り組みとして大きく5つの柱があり、そこから個別の施策として具体策があることを理解しておきましょう。

今回は①の「高齢者の地域包括ケアの推進体制の充実」を掘り下げていきたいと思います。

高齢者の地域ケアの推進体制の充実

「高齢者の地域ケア推進体制の充実」として、切れ⽬のない在宅医療と介護の提供体制の構築をさらに個別の6つの施策としてあげています。

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石黒
5つの大きな柱に対してそれぞれの個別の施策がある感じですね!

これらは病院勤務時代だけではわからなかった、実際に地域に出た際の課題感ともとてもマッチしています。

じゃあ、この中で自分達ができることは何かあるのだろうか?

特にデイサービスとして関わりを持っていけそうなところをピックアップしていきます。

デイサービスとしてできること

在宅医療・介護連携の推進

在宅医療・介護連携における、入退院支援、日常の療養支援、急変時の対応、看取り、認知症への対応、感染症等の非常時の「各場面」での医療と介護の提供がより一体となるよう、他職種連携によるチームケア体制の構築を図っていきます。

「大阪市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画2021年度〜2023年度」P.10“対応策の実施”

デイサービスが医療分野と関わっていく手段の1つとして、「入退院支援」での関わりを作っていきたいと考えています。

病院のリハビリ職として働いていた時に感じたことは、「退院後のサービスについてのイメージが乏しい」ということでした。

特にデイサービスに関しては、

  • 入浴のため
  • 離床時間の確保
  • 家族の介護負担の軽減
  • 交流の場

などのイメージが強く、「運動時間の確保」「機能向上」などの視点から提案できていませんでした。

今回、デイサービスアルモを立ち上げる中でデイサービスの周知を地域だけでなく病院にもしていくことで、退院後の選択肢の1つとしてセラピストから患者様へ提案できるものになれば、患者様にとって良い退院支援につながります。

そのための具体的な施策としては、デイサービスで測定した評価結果や利用者様の様子を、以前入院していた病院へ積極的に情報共有していきたいと考えています。

それには日頃からの密なコミュニケーションも重要で、周囲の病院で働く療法士とともに知識の補充や技術の研鑽ができる仕組みも考えていく必要もありそうです!

地域包括支援センターの運営の充実

個別ケースの検討を行う個別ケア会議から地域課題の解決を検討する地域ケア推進会議まで一体的に取り組むとともに、自立支援に資するケアマネジメントを支援するための地域ケア会議の推進に取り組みます。

「大阪市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画2021年度〜2023年度」P.11“地域ケア会議”

大阪市の場合は、個別ケア会議を地域包括支援センターで、地域ケア推進会議を市や区ごとで行っています。

デイサービスとしてはこの個別ケア会議に参加し「機能が向上した」「人との関わりが増えた」ことで「QOLが上がった」「ケアプランを達成した」ことを発信していく必要があります。

弊社の強みはリハビリ専門職を多数配置していることにあります。

その特徴の一つに結果を根拠に基づき発信していくことがあり、これがデイサービスの存在やリハビリ職が携わっている意義を地域や社会に示すことになるのです。

参考資料:「地域ケア会議の種類ー大阪市 地域包括支援センター運営方針 付属資料

地域における見守り施策の推進

地域福祉活動の推進役である地域福祉コーディネーターなどとの連携を密にするなど、地域における見守りネットワークのさらなる強化にむけ、取組みを行います。

「大阪市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画2021年度〜2023年度」P.11“地域における見守り施策の推進”
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地域福祉コーディネーターはどんなことをしているのですか?
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石黒
住民や団体、関係機関と情報交換や連携しながら、住民による支え合いが広がるように地域活動を行なっています!

行政と地域のパイプ役として期待されている地域福祉コーディネーターと連携を取ることで、まちづくりの視点から、リハビリ職、デイサービスとしての可能性を模索することができると思っています。

「人との関わりの場を作る」デイサービスと、「生活の質を向上させる」リハビリ職を強みとして地域の活性化に協力していきたいです。

実際に地域の福祉コーディネーターと連携することで繋がった事例

※「ひとり暮らし高齢者への支援」は③介護予防・健康づくりの充実・推進で解説していきます。

大阪市介護事業計画のまとめ

今回の記事のまとめ

・重点的な課題と取り組みは五本柱
・地域包括ケアの推進が重要
・デイサービスとして情報の発信、病院や行政との連携が一層重要

これら大阪市の課題を解消すべくデイサービスアルモでは療法士を多数配置する体制をとっていきます!

他のデイサービスとは違った取り組みも今後も積極的に実施し、こちらでも配信していけたらと思っております!

当社のデイサービスが気になる方はいつでも気軽にご相談に乗りますので、詳しくは下記よりご連絡いただければと思います。

次回は事業計画での②「認知症施策の推進」についての内容と、デイサービスとして提供すべきものを発信していきます。

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