歩行特化型デイサービス

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デイサービスに理学療法士を配置する意味とは!?

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約9分

療法士を多数配置するアルモの現状

サッカーワールドカップに沸いた2022年、同時にコロナにも沢山脅かされながらも、あと数日で2023年を迎えようとしています。

今年の3月に大阪市北区にデイサービスアルモをオープンして早いもので10ヶ月が経過しました。

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代表:中上
走り続けた10ヶ月で振り返ればあっという間の日々でした!

ありがたいことに利用者数も100名以上を突破し、ご利用いただく方々の身体機能の変化介護度の改善、そして、その先の自立支援に少しでも関わることができたのではないかと感じております。

その反面、全てが順調というわけでは決してなく、特に中で提供するリハビリサービスの質に関しては開設当初から失敗なども沢山積み重ね、毎日が試行錯誤の連続でした。

その中でも、少しずつこのデイサービスアルモ中津で提供する形が徐々に出来上がってきており、オープン当初からサービス作りに関わってくれたスタッフには本当に感謝しかありません。

オープン当初からアルモを支えてくれる頼れるリハビリ専門職のメンバー

ありがたいことに、我々の想いや取り組みに賛同・興味をもち非常勤として入社してくれたスタッフも合わせると、13名のメンバーがアルモに関わってくれています。

その中でもアルモでは理学療法士といったリハビリ専門職の配置にはかなりこだわりをもって、また自社のブランディングとしてもリハビリ専門職多数配置することを強みとした事業戦略を考え設計してきました。

今回改めて、デイサービスにおいて

  • 理学療法士を配置するという意味がどこにあるのか?
  • 理学療法士がそもそも必要なのか?
  • 理学療法士に何を求めるのか?

について、アルモを運営して気づいたことや今後スタッフ採用に関してもどんな方にアルモに参画してほしいかも含めて、お伝えしていけたらと思っています。

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代表:中上
あくまでも僕個人(アルモが目指すコンセプトとしての)の意見なので、ひとつのご参考にしてもらればと思います。

デイサービスに理学療法士がいる意味とは?

正直ここに関しては必ず施設の中に理学療法士が必要だ!といった正解はないと思っています。

もちろん事業をしていく上での経営的な側面もあれば、デイで提供するサービスからみた側面、その他いろいろな部分を加味すると、理学療法士がデイサービスにいることの意味は大きく変わってくるのが事実です。

しかし、私自身が病院勤務時代や訪問看護などの在宅分野にでて感じたのが、デイサービスにおける理学療法士配置の重要性になります。

  • この方が退院したあとはどんなリハビリを受けるのだろうか?
  • どうすればこの方のお困りごとを解決することができるのだろうか?
  • 在宅に戻ったら動く動機や動けるための環境が整っているのだろうか?

などなど、臨床現場では常にいろんな疑問や課題にぶち当たり、それぞれの働く領域でその場面に直面したり、感じることが多々ありました。

また半日のリハビリ特化型デイサービスの数は増えつつも、地域のデイサービスにはまだまだ理学療法士がいないところも多く、必要な方々に必要なサービスが行き届いていない現状や、

理学療法士がいても、個別的な関わりとしてマッサージ程度の10分程度のみで、書類業務や管理業務などに疲弊する療法士やデイの体制を沢山みてきたのも事実です。

その中でデイサービスで理学療法士に何ができるのか?ここをアルモをオープンする前にかなり考えました。

そうなった時に改めて理学療法士に何ができるのか?を個人的には洗い出すことをしました。

理学療法士の1番の強みは何を隠そうご利用者様へのリハビリ提供です。

関節可動域練習や筋力強化といった身体機能的な改善に関わることはもちろんのこと、それ以上に大事になってくるのが評価・アセスメント能力です。

地域にでると病院とは異なり、明確な診断名を医者から受けるわけでもなく、多くの主訴やニーズ、問題点をもったご利用者様をお見かけします。

そしてそれぞれに同じ症状の方や同じ環境にいる方がいないため、目指すべきゴールやその途中のステップ(課題)も様々です。

そしてそれらは常に変化していきます(能力変化や状態変化に応じて)。

その中で個々の利用者様が今何に困っていて、そのためにはどういったゴール設定をすることが最適で、それにはどれぐらいの運動量や運動方法が必要なのかといったリハビリプランを、

一人一人オーダーメイドに作っていくことを、介護スタッフが担っていけるかは正直難しいです。

まして、利用者様それぞれに関わる時間が短い中で全てを評価し、最適解をみつけることになるとさらにハードルが高くなります。

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代表:中上
デイでの運動が物足りないや毎回同じことを提供してしまうといったご利用者様の声が多いのも、こういった背景もあるのではないでしょうか?

そうなった時にちょっとした動作での困りごとや、利用者様が発する言葉、日々の体の変化をより細かくみることができるのが理学療法士の強みになってきます。

デイサービスに理学療法士が必要か?

そうなった時に根本的な部分である、デイサービスの施設に理学療法士が必要かどうかについては、

現時点での私の答えは迷うことなく、

「YES」

です。

もちろん前述した評価やアセスメントは、理学療法士でなくても今後はさらなるAIの発展や、ある程度決まりきった評価バッテリーなどを使いこなせる別の機能訓練指導員(看護師や柔道整復師、鍼灸師など)がいれば、事足りる可能性は大いにあります。

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代表:中上
最近はこういったサービスを提供している会社が増えてきた様な印象も受けます。

もちろんそれを否定することではなく、AIなどを用いることで評価やアセスメント、さらには必要な運動提供が可能になるのであれば、スタッフとして人員を他の様々な部分にさけるため一石二鳥だと思っています。

だけど、それをどのようにご利用者様に伝え、納得してもらい、その上で何を選択・目指していくかといった部分(これをリハビリテーション領域ではShared Decision Makingという)には理学療法士が必要不可欠ではないかと思っています。

そして、それらを専門的な知識が少ないご本人、ご家族様やケアマネジャーに対して、より医学的根拠をもとに伝えていけるのが紛れもないリハビリ専門職である理学療法士の重要な役割になってきます。

弊社で定期的に実施する個々のご利用者様に対しての評価結果

そしてこれらは何もデイを利用する方々に対してのものだけではありません。

デイサービス施設でのリハビリ提供に対しては全てが医学的知識を有する専門職ということはもちろんありません。

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代表:中上
弊社にも介護未経験スタッフはたくさん働いてもらっています!

そういった介護スタッフに対して、

  • 提供している運動の目的はどこにあるのか?
  • 運動の効果をどのように見ていけば良いのか?
  • 運動によって何(どういった能力や機能)を獲得したいのか?
  • 運動の方法を利用者ごとにどのように工夫すればよいのか?

などをどう伝えていけるかに関わってきます。

それが施設にとっての強みとなり、理学療法士がいるからこそ可能なサービス提供の質に関わってくる部分になります。

そういった観点からも私自身はデイサービスで提供するリハビリテーションの考え方には理学療法士の力が必ず必要だと思っています。

アルモが求める理想的な理学療法士像とは?

上記を踏まえ、アルモが求める理学療法士は、

  • 個々の利用者様をしっかり評価・アセスメントできること
  • その中で必要な運動療法や目標(課題)設定ができること
  • それらを専門用語を使わず第三者へ伝えられること
  • そういった施設作りを一緒に目指していけること

こういった能力を持っている、もしくはその能力を身につけたいと感じるスタッフを集めることです。

しかし、こういったことを全ての理学療法士がすでに持ち合わせているかはまだまだ課題が多いと感じています。

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代表:中上
現に自分がこの能力を持ってるなんて口が裂けても言えませんし、毎日が勉強の連続です!

それには大きく2つの理由があります。

その1つにデイサービスではあまりにも個々の利用者様と関わる時間が短いことが挙げられます。

一施設の中に理学療法士が一人しかいない場合、リハビリ特化型の半日デイサービスを例に考えると、

約20名近くの方々を午前・午後の計40名、みないといけません。

これが週5日あるわけなので(週2、3回の複数利用も加味すると)、少なくとも100名以上の利用者様を一人で把握することなんてほぼ不可能です!

その上で、そういった状況を自分だけでなく、介護スタッフに指導・実践してもらうことも必要になってきます。

そして、もう1つの理由に、利用者様の情報があまりにも少ないことが挙げられます。

これは病院のように診断名が明確にあり、入院の目的などが決まっているわけではなく、それぞれに沢山の疾患やバックグランドをもち、また目標やデイサービスに来る目的などのニーズも様々です。

その中で100名近い方々の個々の利用者様の身体状況を的確に把握し、リスク管理などをしながら運動提供することもかなり難しいのが実際です。

それを理由にデイサービスへの転職を躊躇する方々も面接などをして多くいることを感じました。

だからこそ、これらは会社としても教育カリキュラムや社内システムを作ることが今後我々アルモの課題になります。

アルモで働きたい療法士を積極募集!

そこを踏まえた上でアルモの採用を通してみている大事なことは、これらのことが必要かどうかを十分把握してるかどうか、そしてそのために学ぼうとする姿勢があるかどうかということになります。

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代表:中上
立ち上げの良さはこれを一緒に作っていけること、そして悪さはこれらが整備されていないということ!
つまり関わる自分がどうしたいかが重要で、こういった状況を共に楽しめる方をアルモは欲しています。

全ては関わるご利用者様を良くしたい、笑顔でいてほしい、いつまでも元気に生きがいを持ってほしい

といった会社理念を基に私自身が大事にしているデイサービスのコンセプトだからです。

デイサービスアルモは2023年には2店舗目をオープンする予定です!

これも現在の中津の店舗に来られる利用者様の多くの声を聞いた時に、我々が届けたいと考えるサービスがまだまだ地域には少ないと感じたからです。

そのためには多くの仲間がまだまだ必要です

是非立ち上げの施設作りやこういったリハビリに特化したデイサービスにご興味のある理学療法士の方をお待ちしております。

  • 会社理念に賛同してくれる方
  • より専門性を追求したい方
  • 自立支援や介護予防に興味がある方
事業拡大に向けてスタッフ増員予定!
大阪市北区・都島区を盛り上げたい方大歓迎!

地域にとって必要なリハビリデイサービスの理想の形を模索し、作っていきましょう!

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