11月16〜17日と大阪の高槻市で開催された
第11回日本地域理学療法学会学術大会
に参加してきました。
当日は1,000名近い療法士が集まり、地域への関心や活動をされている方々が多いことに改めて気づきました。
今回の参加の大きな目的は2つ
- 今どういったことが地域理学療法として課題になってるのか?
- その中でアルモの現在地はどうなのか?
これを理解・把握することで、これからのアルモとしてのデイサービスの形や新たな事業展開などにも活かしていくことです!
また多くの地域で活躍する療法士と出会うことで情報交換などもできたらと思い、今回初の地域学会に参加させてもらいました!
多くの学びや出会いがあった中で、その中でもすごく腑に落ちた内容をシェアしていきたいと思います。
今回の学会を通してのテーマでもある
『地域をつなぐ理学療法の役割と責任〜~実践4領域の学際~』
にあるこの4領域の考え方!
病院での通常のリハビリでは「直接−個別」といった関わりの要素が多い中、地域に出れば「間接–集団」という要素が非常に多くなります。
かくいうデイサービスアルモでもこの『1対1』のリハビリテーションという概念から『1対多』をより重要視し、個別での介入頻度をかなり減らしました(通常デイサービスで療法士が実施するマンツーマンの介入時間をほぼなくしました)。
その中で、直接→間接という観点からどういったことをサービスとして提供していくべきか?
集団というものを通して個別とは違ったプラス要素をどう引き出すか?
どうこの仕組みをデイサービスの中で作っていくかがすごく大きな疑問でもあり、これから自社としても取り組むべき課題だと捉えていました。
そんな中、西大和リハビリテーション病院の尾川達也さんの講演内容
高齢者支援に求められる自立と自律の視点
が自分自身が目指す『間接−集団』といった部分の考えをより明確に、そしてより具体的に言語化して頂ける講演内容でした。
私自身今まで病院での個別でのリハビリテーションにすごくやりがいを感じながら、なんとか『自分の手』で良くするという考えの元、理学療法や運動療法を提供してきました。
それもあり、一時は病院を離れて保険外である自費のリハビリも経験したことがあります。
その中でもずっと課題と感じていた、リハビリテーションのゴール!
- 片麻痺の麻痺手が元通りになるのか?
- 慢性的な疼痛がきれいさっぱりなくなるのか?
- 何年も歩行できてない人が不自由なく歩けるようなるのか?
もちろんその可能性を諦めていたわけでもなく、目の前のことに精一杯で、果たして自分や対象者が望む上記のような意味でのゴール(フルリカバリー)を達成することができるのかは正直大きな課題でもありました。
特に高齢者のように加齢変化に伴い身体機能が徐々にそして確実に低下していく中で、それを食い止める身体機能の向上を主とした『自立度の改善』を目指すことは当たり前だけど容易ではありません。
そして、それは実際に訪問などの地域にでることで病院以上に難しさを感じることがありました!
より地域に出ることで感じた部分としてこの『自立度の改善・維持』させることだけが、本当にこの方のQOL向上に必要か?と問われると、自分の中でも『yes!』という答えが出なかった部分でもあります。
その中で大事な考え方として、もうひとつの『自律』という視点。
この自律の部分にある内的要因としての独立に、身体的発達という側面とは違った心理的発達の側面からみた『加齢≒弱る』から『加齢=発達』といった考え方。
発達段階において、エリクソンが提唱する「心理社会的発達理論」での『自己統合 vs 絶望』の中での統合がまさに加齢的変化をどうマイナス要因ではなく、その状況・状態に合わせ適応していけるかという観点になります。
そうなった時に、この統合を進めるために我々専門職がどういった関わりを持つべきなのか?デイサービスにおいて何を実践すべきなのか?
そして、それにより高齢者ご自身での内的要因として、自ら行動をコントロールできるようになるかを、ある意味サポートできるかが重要で、この要素の中に『間接−集団』といった要素が大事になってくることが理解できました。
当たり前だけど、『個別–直接』介入ではどうしても依存性を産んでしまっていないか?というのが自分でも長年の疑問でありました。
特に一般的なデイサービスで提供する療法士による個別介入(俗にいうマッサージの希望?)はまさにそれで、これを実施しないことが、弊社が目指した『自律のひとつのカタチ』!
そして合わせてカフェ事業や旅行支援などの、本人の意思選択・決定における行動範囲の拡大(参加も含めご自身が希望する)による間接的かつ集団での関わりがアルモが目指していきたいもうひとつの別のカタチなんだと!
そういった時に、こういった高齢者の方がもつ「本当は〇〇したいけど、■■が理由でできない」といった、潜在的ニーズをいかに「〇〇したい!やってみたらできた!」と顕在化させることが重要で、
そのための『住民参画型での共生の場』が自分がこの事業や会社を通して作りたいことなんだと再認識することができました!
ただなんだかこの『住民参画型での共生の場』が自分としては表現含め面白意味が感じないので、せっかくならもっと面白みを持ちたいということで、アルモが目指すべき形が
シニアの遊び場を作ること!
そして、そこを多世代交流の場になるような場所として地域に位置づけたいと本気で思っています!
そのためにもアルモはまだまだ発展途上で、まだまだ多くの仲間やこれを達成するための事業拡大が必要になります!
数年後どでかいことができるように、今は自分達ができる目の前のオモロいことをただただ追求していきたいと思っています!
そして来年もしくは数年後はこういった学会でも自分達が実践していることを発表を通して伝えていきたいと思います!
アルモは頑張るスタッフの支援にも全力でサポートしていきます!
そんなアルモに興味がある方は是非下記よりご応募お待ちしております!
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